感詰地獄

読んだ書籍、観た映画の感想や考察をつらつら書き連ねるブログです。

『哀愁しんでれら』の感想・考察【ネタバレ注意】

高崎です。

先日、2月20日で23歳になりました。来年で年齢を数えるのを辞めるので、名残惜しいですね。早いところ、働いて自分でお金を稼いで気の合う仲間と楽しく週末ブチアガりたいです。同期と時間の流れが違うのはやはりちょっと?かなり?寂しいです。お金をあまり気にせず暮らしたいですし、お洋服おブーツおアクセサリー増やしにくいのが苦しいんですよね〜〜。昔の予定だと、26には結婚してるみたいなんですけど...。おかしいな......。

せっかくの誕生日当日なので、バリバリに濃いメイクして何かイベントを入れておこうと思い、雰囲気で気になっていた『哀愁しんでれら』を友人と観に行きました。正直、あまり期待しないまま「雰囲気良さげ〜〜」ってノリで観に行きました。予告もあらすじも目を通してないです。色眼鏡と身構え無しで初体験をしたいので、結構そういうことやります。

 

友人からもウィスキーをもらい、ウィスキーを脇目に駅前でビール軽くキメてから劇場に向かいました。日本酒もだいぶ飲めるようになったので、次はウィスキー攻略しちゃうぞ。

 そしてそして!寄り道した書店で『血まみれスケバンチェーンソー』を見つけたので、嬉しくて衝動買いしたところ、三家本礼先生からハッピーバースデーをいただきまして......!もう最高の誕生日で、部屋で踊ってました。礼ちゃん先生大好き…𝓛𝓸𝓿𝓮...

まだ誕生日関連の予定がちょっと残ってて、そっちも楽しみ!!仙台来てよかったね。

 

 

さてさて、『哀愁しんでれら』の紹介といきますね。

 

 

『哀愁しんでれら』

監督・脚本 渡部亮平

出演 土屋太鳳

   田中圭

   COCO

   山田杏奈 他

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あらすじ

足のサイズしか知らない王子様と結婚したシンデレラは本当に幸せになったのでしょうか?
児童相談所で働く⼩春は、⾃転⾞屋を営む実家で⽗と妹と祖⽗と4 ⼈暮らし。母に捨てられた過去を抱えながらも、幸せでも不幸せでもない平凡な毎⽇を送っていました。
しかしある夜、怒涛の不幸に襲われ⼀晩ですべてを失ってしまいます。そんな彼女に手を差し伸べたのが、8 歳の娘・ヒカリを男⼿ひとつで育てる開業医の⼤悟。優しく、裕福な⼤悟は、まさに王⼦様。「ただ幸せになりたい」と願う小春は、出会って間もない彼のプロポーズを受け⼊れ、不幸のどん底から⼀気に幸せの頂点へ駆け上がりました。
シンデレラの物語ならここで“めでたしめでたし”。
しかし小春の物語はそこでは終わりませんでした…

 

出典:映画「哀愁しんでれら」公式サイト 2021年2/5公開

 

 

予告映像はこちら↓

www.youtube.com

 

 

視聴後、友人にオススメしたくてザッと書いたあらすじを送ったのですが、こんな感じです。

 

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我ながら高い要約力...だな!!(ネタバレしたくなくて、どこまで公開情報かめちゃくちゃ悩んだ) 

 

監督・脚本の渡部亮平氏は存じてなかったので、どんな作品を他に手がけているのかな?と思ったところ、バリバリの若手なんですね。これ以前の作品には、『かしこい狗は、吠えずに笑う』という自主制作映画があります。こちらはまだ視聴していないのですが、友人曰く「『哀愁』の記憶あるうちに観ろ」とのことなので、近いうちに観ます。

 

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が、僕は当面「セルフ人権週間」をやっていて、精神を破壊しないやさしい映画を観ると心に決めているので、『哀愁』の記憶を残すべく&マジで面白かったから観に行って欲しいので、ブログに感想と考察を残します。

 

作品像としては、『ジョーカー』の要素を含みつつ、園子温アリ・アスターがニコニコしています。

(僕が紹介している時点で)もうお分かりだと思いますが、クッソ鬱映画です。

鬱よりのトラウマ映画かな。家庭環境につらい過去がある方々にとって、場合によってはかなり精神的ダメージ負うようなシーンもあると思いますので、ご注意をば......。

僕もですね、映画や書籍をおすすめする時に(どうせ鬱映画じゃん...)って身構えられるようになっちゃったのもあって、ちゃんとハピハピな映画や作品を観て話せるようにしていこうって決めたので......。元々は、そっちの方が好きですよ!

今年観た中で平和なイチオシは『雨に唄えば』ですね。もう良さしかない。僕も土砂降りの中ルンルンで踊ってしまえる気持ちが今でもあります。

 

色々書きましたが、何はともあれ僕をきっかけに興味出してくれたら嬉しいですしね......!

 

 

 

さて、ここからはネタバレ注意。ガッツリ感想と考察を並べてます。ちなみに、視聴済みの方は是非ともパンフをお買い求めなさってくださいまし...。ピースが全てはまります。

 

 

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後輩に和田慎二作品を布教された話+自分だけの時間って大切だよって話

高崎です。

そこそこにクソ忙しいのと気候や体調やら諸々のガー不ハメ連係でメンタル半壊したので、Twitterは覗かずにのんびり自分一人だけの流れを楽しんでます。自分と相反する意見だったり、他人の生々しい感情的な文章や罵詈雑言の濁流を常日頃目にするのって、気づかぬうちにクソほどストレスになっているもんなんですよね。元気な時なら問題ないことも、落ち込んだり鬱々としているときには話が変わってきます。昔のインターネットの空気とは違い、個人が行き着き息継ぐ場所としては本当に呼吸がしづらい。SNSは微小ですが常に他人とかかわり続けるアクションですし、微弱なストレスとはいえ、小さな画面を注視して長時間それを繰り返しているのってのは、中毒性もある上に目も疲れるしでいいことないので画面から目を離すというか、ペンを握ったり体を動かしたり読書をしたりと、端末から物理的距離を置く生活をしてみるのも、日々に疲れを感じる人はやってみるといいですよ~。マジオススメ。

今日はダルいから部活サボるか!とか、今日は学校行く気分じゃないし何駅か先まで行って帰ろ!とかそんな感じ。高校時代、勉強の仕方は最悪だったので点数は大したことなかったですが、ノイローゼになるくらい勉強に似た行動をし続けて慢性的な睡眠不足の為に保健室常連で、早退して昼下がりの地元をのんびりと散歩したりしてました。楽しかったなぁ。自分だけの時間って大切ですよん。

こんなご時世ですし、メンタル擦り減らしちゃ勿体ないヨ!

 

ということで、先日後輩を招いて『トップをねらえ!』を布教したわけなんですが、なかなかなツッコミどころの多さを良い反応をわき目に復習できたし、後輩の横でベソベソ泣くわけにもいかず、必死で涙をこらえてました。当時ですら、若本規夫氏は40代半ばなんですね。彼のイメージって、かなり独特なアクセントの重みなんですが、コーチの声を当てていた時にはその気配はありながらも今受ける印象とは大きく異なりましたね。佐久間レイ氏のイメージはわりかしおねえさまのあの感じなんですけど、シャンプーの印象も強いですし、マイメロさんやらぁらさんママ、そういやヴァンパイアハンターOVAではモリガンの声やってらしたみたいですね(見たのに全然覚えてない…)。クレジットに名前があると嬉しくなる方の一人です。

その時に、以前から耳にしていた和田慎二作品を3冊借りました。あと、その前にまぁまぁメンタルボロボロの時に「今なら何布教されても沼るからプレゼンしろ」って言ってツキウタ。を布教いただきました。なんでボロボロだったかは忘れましたが、絶望的な精神状態の時ほど音楽に救われる時ってないので、一生「2月のメリーゴーランド」と「ショコラの魔法」聴いてますもの。Apple Musicのリンク貼っときますね。やさしい気持ちになれます。

 

 

バリバリに話がそれましたね~いつものいつもの。そもそもなんで和田慎二作品推されてるんだっけ?と思い出せる限りで思い出すと、後輩が何故か我々の親世代かそれ以前の少女漫画好きで『はいからさんが通る』や『ガラスの仮面』、『ときめきトゥナイト』を布教してもらった際に同じくしてタイトルが挙がっていたのが『スケバン刑事』だった記憶があります。マジでお前何歳だよ案件なんですけども、僕も人のことは全く言えないので……。あの頃のカラッとした雰囲気が好きで、絶対にめげないで進み続ける女性像を描いてくれる作品が多い印象もあって、80年代頃の少女漫画を手に取ってしまうんですよね~。好き…𝓛𝓸𝓿𝓮…。

まだまだ作品数を読んでいないため、実感として持っていないものの手塚治虫の常套手法であるスター・システムを取り入れた漫画家の一人らしいです。スター・システムのいいところは、「この見た目の人は悪人だからこうなるな!」「この見た目の人はこういう性格してるぞ!」って見た目による先入観と意外性の両立したキャラの動かし方が出来るんですよね。今回借りた『超少女明日香』に登場した四重奏の面々もそういえばどこかで見たことある見た目と名前をしてるんですよね。彼らはおそらく他作品のパロディなので、これまた異なった手法ですけども。今どきのミーム化するパロディではないので、上品かつ大胆でつつましやかだよな~なんて思っちゃう。

今回借りたのは、『超少女明日香』『ふたりの明日香』に加えて『銀色の髪の亜里沙』の3冊で、どれもしたたかな女の子が大活躍するし、少女漫画あるあるの「王子サマが助けてくれる」展開なんてものはなく、女の子が自らの手で目的を完遂するその姿がとっても大好きなので夢中で読んでしまいました。ワガママではなく、意地を通すってのは潔さでもあります。ふーん、つえー女!

白馬の王子サマなんて要らないつえー女、大好きなんですよね。『少女革命ウテナ』『攻殻機動隊』『ドロヘドロ』を観て読んでしてください。

超少女明日香』シリーズは、間に『明日香ふたたび』なる単行本があるようですが、問題なく読めてしまった&和田慎二作品の雰囲気にハマってしまったので買ってこようと思います。主人公の明日香ちゃん、実家を沈めた田添建設に復讐するために家政婦として潜入するのですが、裏で糸を引いていた財政ヤクザの黒幕・芙蓉夫人の存在をのちに知り、改めて復讐を誓います。田添家の3兄弟の一也・悦子・正彦の3人は、冷やかしで無理難題を押し付けるものの家政婦力がカンストしている明日香の前には、ゴミだらけの庭を15秒で掃除し終えることも、材料の入っていない冷蔵庫からでも豪華な食事を創生することすらも容易なのです。この実力だけは一也たちも認めざるを得ません。何とか追い出そうとするものの、割ってしまったお皿をも元に戻してしまうためやっぱりダメなもんはダメです。

普段はメカクレでちんちくりんなカワヨスタイルなんですが、大自然の力を借りることができ、その際には身長は伸びスタイル抜群(死語)な美少女に文字通り変身します。っていうよりもこっちがいつもの姿なのかな?毎話1回は脱ぐので、この世代の美少女作画大好き侍としては、「実に良き技…此方も抜かねば…無作法というもの…」って感じです。お労しや兄上……。同志正彦が覗きの功労により、87/59/85と判明します。やるじゃん。

悪夢を見てうなされていた明日香をウザがり心配した一也が明日香の寝室へと向かうシーンで、明日香にしがみつかれてしまった一也に去来する「女の子はやわらかくて…吐く息が甘い……」は一言一句違えず真理そのものですね。やるじゃん。明日香は優しい男の目に弱いので、この夜をきっかけに互いを意識するようになっちゃいます。超ムカつく!

普段の世を忍ぶ姿の際には「ちんくしゃ」なんて言われたりしてましたが、フツーにカワヨなんだよな……。そういや、「ちんくしゃ」って夏目漱石か何かで出てきませんでしたっけ??

これ書いてる途中に思い出したんですけど、お世話になった男爵の頼みで、旅先で片思いした相手との間にできたオンブラ・マイ・フ歌ってるガサツなロシア系?のハーフの女の子に惹かれて、日本にいた男爵の娘さんとの婚約破棄までしてしまう主人公?が出てくる少女漫画なんでしたっけ??

思いつくキーワードで検索しても、違法アップロードのエロ漫画ばっかり出てきて草

 

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まだまだ先の学校編3巻の表紙より。このくらいしか変身前後の姿が同時に描かれてないかも…

また話をそらしました。病に伏した田添夫人の病状は、芙蓉夫人が糸引く悦子を人質とした大量の株式の要求によって悪化してしまいます。田添家を繋ぐ存在である夫人を自然の力で治癒すると、単身で悦子が監禁されている芙蓉夫人別邸へと侵入します。高圧電流の流れる柵になすすべ無しの一也の前に現れたのは明日香。柵を捻じ曲げ、単身乗り込み用心棒をなぎ倒すと、持ち去られた株券が詰まったカバンを遠隔で吹き飛ばし株券を社長の手元へと飛ばします。すでに状況終了した邸宅へ駆け込んだ一也の前には普段の様相とは異なる明日香の姿が。今見たことは目的を果たすまでは他言無用と見つめ合って誓い合う2人。超ムカつく!

明日香は4人の分身を作り出し、芙蓉夫人の参謀である四重奏の邸宅に家政婦として潜入し、内部分裂を図ります。心変わりを誘うことには成功し、分身体の明日香があの手この手でそれぞれの弱点を突き野望を利用しかき回しまくって四重奏は壊滅。しかし、複雑な迷宮と化している下水道から会社の真下に超強力時限爆弾を設置して建設会社を爆破する"いさり火作戦"の決行は、分身体の明日香が大の苦手なゴキブリを見たせいで動揺し、未然に防ぐことができませんでした。この作戦の要となっているニューヨークからスカウトされたエスパーのウォーカー姉弟なんですが、2km以内ならテレポート可能で互いはテレパシーで通じ合っていて、1tまでなら念力で操作可能ときたもんです。最強では?

明日香の最大の弱点であるゴキブリを投げつけて一発勝利を狙う姉弟。もうちょいあるだろうけど一番効いてるんだよなぁこれ。しかし、ゴキブリ対策に一也を同行させ、頭から水を被ることで気絶を回避。4人の分身体と合流し、完全体に戻った明日香の前にはウォーカー姉弟も敵ではありません。”精神の檻”と書いてサイコ・バリヤーと読む拘束によってウォーカー姉弟の超能力を相殺。逃げ出すことには成功したものの、もう二度と能力を使えないまでに消耗してしまったようです。こうして、2度目の"いさり火作戦"の火を灯すことなく鎮圧に成功。芙蓉夫人を追い込むと、復讐の為に自ら手を下さずに、「欲望に支配され自然を破壊し続ければ、必ず報いを受ける」と自然の力によって動き出した恐竜の化石にライドオンしながら忠告をし、夫人の身柄は警察へと任せ、故郷の飛騨へと帰っていきます。0系懐かしいな…。

再会の予感を胸に、第1話「超少女明日香」はおしまい!

 

ってな感じで、『超少女明日香』はスピード感・テンポ感に優れ、くどさを感じないギャグとシリアスの濃度の心地よさと読者を惹き付ける表現力に満ちた作品でした。なんとなく雰囲気の近さを感じていましたが、美内すずえセンセは和田慎二氏のアシスタントやってたみたいですね。惹き込み方がなんとなく似てます。

初めて出会えた時にその作品は自分の最新タイトルなので、みんなも書店や古本市とか足運んでみると面白いですよ。EBeanS仙台の3階に古本倶楽部なる素敵コーナーもあるので是非!9階で古本まつりやレコード・CD市なんかもやっていて、これまた僕には価値判断ができないようなお宝だらけです。みんなも本や楽曲、映画と運命的な出会いするといいね!

 

というわけで(?)、たまには一人でのんびりと、他人の流れに呑みこまれない時間も大切ですよん。自分らしさやその人の魅力って自分の時間を過ごして初めて形成されると思っているので、つかれたなしんどいな??って時はスマホぶん投げて物理的に距離を置くこともいいんじゃないかって思います。のんびり気ままにブログに文字打ってるのも、見てくれる人はいるし、反応を気にすることもないので気が楽です。Twitterは気遣い無く好き放題言ってる方ですけど、それでも人間がリアルタイムで感情発する世の中になっちゃったので疲れるときは疲れちゃうしね。

ながらで済ませてしまうようなご飯や作品視聴も、それだけを見つめてみるとその世界の作りこみに感動するもんです。意外にもなおざりな要素っていっぱいあるので、是非是非小さなことにも目や耳を傾けてみてね。楽しいよ!

 

 

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追記:ここまで書いてから思い出したんですけど、『虹のナターシャ』でした。たぶん僕が初めて読んだ少女漫画ですね。原作は別の方ですけども、大和和記センセとの出会いはこの作品が初めてかな??『あさきゆめみし』もサラッと飛び飛びで読んだきりなので、ちゃんと読みたいところ。

追追記:「ちんくしゃ」、アニメ版らんま1/2の45話で、紅つばさちゃんがらんまに言ってました。どうりで耳馴染みなのか~~

『トップをねらえ!』『トップをねらえ2!』をイッキ観した

高崎です。全身使って全集中していないと徹夜ができない身体になって3年くらい経ちます。筋力不足でしょうか……。運動込みのダイエットは続けていまして、何とかあと3キロはひと段落として落としておきたいです。マジで身体は資本ですね。日々痛感しています。

さて、先日地上波で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版』が放送されていましたね。残念ながら、『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版』の公開はまた遠のいてしまいましたが、日本中のオタクが自殺を延期できたので人命救助にはなったんじゃないかと思います。みんな、生きろ!

 

 

そんな中、個人的に90~00年代ロボットアニメがツボなのと、友人から以前より推されていたのもあって、『トップをねらえ!』と『トップをねらえ2!』を徹夜でイッキ観いたしました。オタクの教養の1つとしても観ておきたいなと思っていた作品でもあり、きっかけがいくつもあってよかったです。

結論から申し上げますと、観て本当に良かったです。当時のガイナックスや、現在のTRIGGERのスタッフさんが本当に好きで、どの作品を観た時にも「僕の人生は始まってなかったのかもしれない……!!」と思えるくらいに、いつも魂にビッグバンを炸裂させてくれるんですよね。今回も、観終えてから友人に鬼のようにLINE飛ばしましたし、無印も2も視聴後にボロボロに涙を流したのですが、クリスマスに当時付き合っていた彼女にフられた時よりもボロボロに泣きました。無印視聴中にはメイクを落としていなかったんですけども、顔面に黄河と長江を描いてしまいました。映画を共に観終えた後の、長々と羅列してしまうくらいの"好き"や解釈を語り合って感想と考察とで殴り合う時間が午後3時のお茶の時間より好きなので、「泣いた!」とか「よかった!」みたいな、スープ皿未満の浅い感想は好きではないのですが、"魂"で理解できてしまう炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!なので、もう語彙とか不要です。ゼントラーディとの宇宙戦争でも言葉ではなく歌で人類の調和をもたらしたように、浅ましいのは情動に蓋をしてまで言葉でうわべを飾ろうとする僕の高慢さだったようです……。そんなものは要らねえンだ!!

僕はフルイニング戦い抜ける人なので、観終える6時間後までは絶対感想も口走らねえ!!と、ゲコゲコの下戸にもかかわらず、福小町の四合瓶を片手に固い決意を決め込んでいたのですが、1話のこのシーンですべてを破壊されました。ええ、諦めて友人にも後輩にもLINEしましたし、Twitterでも即落ち2コマレベルの浮上をやらかしました。そういえば以前こちらのツイートがおバズり遊ばれていましたね。書いてるうちに思い出しました。

 

 

流石にスポ根パロが過ぎるとは思いましたが、スポ根要素って1・2話の下りを除けば、コーチの指導方針くらいしかなかったですよね。しかし、鉄ゲタを履くような漫画って思い浮かばないんですよね……?ご存じでしたら、後学のためにもご教示くださいませ。

 

感想をここで連ねようと思うと、『2!』含めても全12話とは言え、1話1話しっかりと熱血と根性で駆け抜けるので濃いんですよね。1話では全然操縦もからきしの脳筋ちゃんだったノリコが、2話ではしっかり成長を見せますし、宇宙でお姉様とユングの絡みやスミスとの初恋、そして任務から帰還するとウラシマ効果で地球では10年の時が進んでいる……など。帰還までのストーリー展開にしても、ベタと言えばそうなんですがいちいちノリコが応援したくなっちゃうし、感情移入したくなるような等身大のひたむきさで一喜一憂してくれるので、とっても濃密な時間に感じてしまったんですよね。ノリコが泣いていたシーンは僕多分全部涙流してました。宇宙へ出てロボットに乗り込むアニメが今でこそ当たり前ですけども、相対性理論をちゃんと間に受けて年月を隔ててしまう描写をする作品ってあまりなかったように思います。まぁ遠くて木星とかですからね。遠くて木星って言いますが、時速40000km/hで1年以上かかる距離にあります。アクシズ遠すぎて草。デラーズ・フリートの要請受けても、地球圏まで間に合わんでしょ。それよりもはるか遠くの冥王星。体感時間で1週間程度の任務ですら、地球では10年の時が過ぎ、卒業式を2人で終え、家路ですれ違ったのは子連れママになった同級生。次に帰ってくるときには、自分たちの知っている世界は存在していないかもしれない。友人も家族も、恩師も誰もそこでは待っていない。それでも、自分たちが守りたいと思った存在のためにも立ち向かっていく少女2人が本当に眩しくて。庵野はこんなに輝かしい健全アニメ作っておいてどうしてダークサイドに……。どうして……。

エヴァ中退勢なので、ちゃんと向き合わなきゃいけない気がしてきます。僕はカヲルくんとホモ堕ちが真エンドと疑ってませんよ!カヲルくん、TV版で観た時はマジで救われた気持ちになったもんな……。まぁ絶望に叩き落されましたが。

『2!』への触れ込みもたくさんしたいのですが、ネタバレがないほうが楽しめるというか、鈍感でいて流れ込んでくる情報と感情に身を任せた方が堪能できるといいますか……!ぜひ観てほしいな!!

 

Amazon.co.jp: トップをねらえ!を観る | Prime Video

『人間失格』で読み解く、シュナイゼル・エル・ブリタニア考察


高崎です。

つい先日、10年ぶりくらいに『コードギアス 反逆のルルーシュ』『R2』を視聴し終えました。ロボットアニメで、キャラ原案がCLAMPで、EDがALI PROJECTで、ニヒリズムを嚥下したピカレスク精神と僕の実家要素に溢れているアニメです(ピカレスクの使い方合ってるかな)。観直すきっかけは、友人とのお喋り中に好きな作品として挙がり、視聴したはずなのにクライマックスくらいしか思い出せなかったからです。語れないの悔しいじゃん?

 

覇道を駆け抜けたルルーシュ、全てを抱え背負ってでも生き抜いたスザクの主人公2人に目が引かれがちですが、全てを敵に回す覚悟を胸中に、泥を被ろうとも罵られようとも亡き主君への忠誠に生きたジェレミア卿もとても魅力的な人物だと思います。彼の口より放たれる"Yes,Your Majesty."の重みは計り知れません。既存の世界を破壊し得る存在に靡き続ける狂気を帯びたコウモリとして描かれたディートハルトも、味のあるピエロであったのではないでしょうか。

服従を強いて他人の尊厳すらも容易に踏み躙るギアスの力によって最悪の歪みを見せたユフィーリアとナナリー、怒りや憎しみをも超越した愛を自覚しつつも覇道の轍に消えたシャーリー、この作品は文字にするには容易く、語るには重過ぎるほどに人としての尊厳や自らの愛する存在を破壊してでも突き進んだ2人の男の物語なので、改めてものすげー重いテーマをよくもまあ受け容れ易いアニメとして作ったもんだなぁ……と、当時は片隅にも浮かばなかった感想に唖然としています。

 

さて、魅力について語るにはあまりにも長くなってしまうので、僕がこの作品で惹かれた人物の1人である、神聖ブリタニア帝国第2皇子シュナイゼルエル・ブリタニアについてちょっと語ります。

 

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ルルーシュの最大の敵であったシュナイゼル

ルルーシュの"混沌"と対比して、"虚無"と形容されました。

何話目でそう思ったかは忘れちゃったんですけども、「あれ?『人間失格』じゃね?」って思う瞬間が何度となくありました。

ルルーシュの最大の敵として幾度となく立ちはだかるシュナイゼルルルーシュにとって、名実ともに超えるべき存在でした。

シュナイゼルの死への無頓着さと血の色と温度を疑うような徹底した合理主義っぷりは、彼自身の自己の圧倒的希薄さに起因したもので、「だったら神になろう」「仮面を使いこなせない人間に勝利はない」と、劇中で彼の口から語られ、幾千万の命を塵と化す兵器のトリガーを盲目の妹に弾かせられるその素振りからも見受けられます。彼には生への頓着もなければプライドも無い。紛い物の達観で他者を見下しているから、何を思われようが痛覚もない。だから絶対に「敗北」することはないし、その卓越した頭脳と持ち合わせた地位や権力を、その場に適した仮面を被ることで120%活用することができる。同じく仮面と圧倒的頭脳を駆使して絶対的カリスマを振るい続けるルルーシュがこれまで勝つことができなかったことも頷ける存在です。

人間失格』では、葉蔵が生まれた瞬間から「人間」社会に溶け込むことが出来ず、他人と接するたびに痛感する孤独と虚無を埋めるべく自身を擦り減らす日々が描かれています。分かりやすいところで言い換えれば、『鬼滅の刃』の童磨殿も人間失格の1人ですね。彼も葉蔵ちゃんと同じく、生まれた瞬間から人間が持つ喜怒哀楽や一般的痛覚を持ち得ず、その異常な頭脳と他人への悪しき達観とも言える憐憫を組み合わせ、他者を「理解」し、あるべき(であろう)振る舞いを会得していました。

童磨殿と『人間失格』を絡めた考察に関しては、こちらのブログにて興味深い記事がありますのでぜひ。

 

michemiyache.hatenablog.com

 

僕の低俗な言葉に直させていただけば、葉蔵ちゃんは生まれ持った容姿と雰囲気で女性を引っ掛け、ヒモをやって傷を舐めてもらって愛情に胡坐をかき続けてもなお俺は1人だ…とうめき散らすクソカスなのですが、1秒たりとも休まることのない彼の孤独と苦痛は、やはり理解することが絶対的に不可能なので難しいところです。

シュナイゼルと彼らとの明確な違いは、自身の社会的価値・特権・能力を自覚した上で、まさに神の視点から自身を動かすことができるほどの達観的視点を制御できてしまう強靭な精神力と、自身への客観的評価を自己完結させられる自己肯定感の異常な高さにあるといえるでしょう。劇中で彼の心中が明かされたわけではないので、僕の粗末な分析ではありますが。

シュナイゼルは劇中、ルルーシュにギアスをかけられる敗北の瞬間まで狼狽えることはありませんでした。兄・オデュッセウスとはまた大きく異なれど、自己の希薄さ故に、ラスボスなのにあっさりとギアスにかかり、跪きます。彼の厚い氷に覆われた心に最初で最後の大飛沫を上げたのは、こともあろうか自身が絶対に感じることのなかった”敗北感”だったのではないかと思います。

彼が持ち得なかった生への渇望と意地。高潔を気取らず、その手を血で汚し、その痛みをも呑み込んで進み続けたルルーシュは、既にシュナイゼルを凌駕していたのです。

絶対的権力と詭弁によって他人を傀儡として弄び続けた傲慢で空虚な神は、その糸をゼロに手繰らせることとなります。昨日を選び続けるシャルルとの三者三様ではありましたが、自身が燃やす生への渇望と自我無くして、自身をも愛せる世界は在り得ない。生きることは自他の矛盾を許して進むことなんじゃないかなぁ。信じる新たな明日の為に自ら罪となったルルーシュが報われるように、劇場版3作と復活のルルーシュも近々視聴しようと思います。

 

次のロボットアニメは、友人イチオシの『トップをねらえ!』を休日返上で観ます。

『RAW 少女のめざめ』の感想【ネタバレ注意】

以前、映画好きの友人と「食人映画観たいね~」ってちょっと盛り上がって、個人的に食人ってカテゴリは美学が伴ってないと嫌だなぁと思っていたのですが、思い切って観てしまいました。

「食人」って言葉から、どんな作品を思い浮かべますか?

分かりやすいところだと、『東京喰種』、『グリーン・インフェルノ』、一応『寄生獣』もその括りに入れていいかなと思います。最近じゃ鬼が人を食べたり、玄弥くんが鬼を食べたり、童磨殿がバリバリに女の子食べていたりしていたので、『鬼滅の刃』も食人にカテゴライズできるんじゃないかなと思います。要素は多分に含んでいますよね~。

『瓶詰地獄』は読者に委ねる内容ではありますが、ある意味「食人」かなぁなんて妄想したり。あの作品は答えがない故に我々の脳を破壊してしまうので、個々の見解に行き着けて、道徳の授業にピッタリだと思います。カップルで読み合って、感想と考察で殺し合って欲しいですね~。

 

『東京喰種』第1話の最後のセリフ、「もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば…それはきっと…”悲劇”だ」。僕がRAWを観終えた時に浮かんできたシーンです。

そう、この作品の醍醐味は、もよおすような濃厚グロでもスプラッタでもなく、逃れられないトラジティです。

数多の「生理的に無理」要素がもう詰めに詰め込まれているので、ちょっと耐えていただいて……。脇にビニール袋を構えてでも、最後まで視聴する価値のある映画だと思います。

 

 

『RAW 少女のめざめ』

監督:Julia Ducournau

キャスト

ジュスティーヌ:Garance Marillier

アレックス:Ella Rumpf

アドリアン:Rabah Naït Oufella

 

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16歳のべジタリアン、ジュスティーヌは、両親と姉と同じ獣医科大学に入学する。初めて親元を離れて、見知らぬ新しい環境である大学の寮で暮らし、生活する不安に駆られる彼女。両親に車で寮まで送ってもらうが、寮にいるはずの姉アレックスに電話をかけるもつながらない。途方に暮れつつも、仕方なく一人で寮に向かいルームメイトと対面するが、女性との相部屋を希望したはずなのに、そこにいたのはアドリアンという男性。「俺はゲイだから」と言われてもなんの慰めにもならない。さらに追い討ちをかけるように、『フルメタル・ジャケット』も真っ青の上級生による新入生歓迎のハードコアな儀式としごきが突然始まり、地獄の日々が幕開け。ようやく姉と出会えて安堵するが、狂乱かつ過酷な日々が続く。

ある日、そんなしごきの一環として、全身に血を浴びせかけられ、さらにうさぎの生の腎臓を強制的に食べさせられたジュスティーヌは、体に異変を感じるようになる。身体中に発疹ができ、皮がむけ、体調はすこぶる悪い。悪夢にも悩まされるようになる。学業では優等生として本領を発揮するが、原因不明の精神的、肉体的なドラスティックな変化についていけない。ストレスもマックスで、最悪だ。学食で衝動的にハンバーグを万引きしようとしたジュスティーヌの姿を見たアドリアンは、彼女を連れて寮を抜け出し、バスで小旅行に出かけて夕食を共にする。アドリアンにすすめられて、そこで生まれて初めて自発的に肉を、ケバブを口にしたジュスティーヌは、肉の美味しさに衝撃を受け、がつがつとむしゃぶりつく。その後も夜中に無性に腹が減り生肉にかぶりつくなど、さらなる変化に戸惑うジュスティーヌは、次第に自分の内に秘めた恐ろしい本性と秘密に気づくことになる……。

 

出典:RAW〜少女のめざめ〜|2018年2月2日ロードショー

 

 

↓予告映像はこちら

youtu.be

 

 予告映像がなかなかに生々しく気持ち悪さに針が振れていて、正直生々しい表現自体は得意じゃないので、視聴し切れるかはエンドロールまで不安なまま観続けてました。

フルメタル・ジャケット』、そういえばキューブリック作品なのに観てないんですよね。どれほどハードコアな内容かは存じませんが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が実家な僕としては、近いうちに観ておきたいですね。 

 

フランス映画だからなのか、ちょっと前に視聴した『ゆれる人魚』の雰囲気に近い表現が多いです。国もお隣ですしね。何か似ているものはあるのかもしれません。

アバンギャルド、と言ったら少し異なるのかもしれませんが、フランスからイメージする色遣いや雰囲気ってこれかな?ってものがあります。勉強不足でお恥ずかしい。

 

 

 

ではでは、ここからはネタバレ要注意で。ガッツリ感想です。

 

 

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